個性の話

個性。とても素敵な言葉で、自分を自分たらしめるもの。
みんな持ってるかもしれないもの。独創的な人。
でも曖昧な定義ですよね。


個性の話を聞くと、私は高校の恩師の言葉を思い出します。


恩師は美術の先生で、なかなか授業中や学校生活の礼儀・態度に対してに厳しく、
そんな厳格さが絵にも表れる写実的な絵描きさんでもありました。


私はその先生を尊敬していました。
授業や生活態度を真面目にしていれば、いろいろなことを教えてくれますし
美術の授業中にどうしても創作したいものがあれば、
課題が終われば好きにさせてくれるからです。


私は空想の世界を描くことが好きだったので、
他の生徒がりんごや石像を見て描いているときに
海底の世界とその世界にいる魚や人間を描いたりしていました。


(課題は終わらせているとはいえ)授業的ではない創作をしている私ですが、
先生は色の乗せ方のアドバイスをして
「よく頭のイメージだけで描けている。俺にはできない。君の凄いところだな。」
と言われたことも、私の自信の1つになっているからかもしれません。

そんな恩師が、私たちの卒業の時、こんな言葉を言っていました。
個性とは型破りな人のことを指す時に用いられるが、
型破りな人とは
「社会や物事のルールを知って、ルールの中で独創的に表現する人」だ。

ルールを知らない奴は、型破りではなくただの『形無し』だ。
ルールや『型』をこれからも学びなさい。

私は社会に出ても、この言葉をたまに思い出して今日も楽しく創作を楽しんでいます。

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